物価高などの影響で資金難に苦しむ国立科学博物館が、7日から「クラウドファンディング」を開始しました。目標金額は1億円ですが、わずか一日で目標を達成しました。
国立科学博物館 篠田謙一館長
「今までとは桁が一つ違う大きなチャレンジ」
国立科学博物館は7日、不特定多数の人々から資金を募る「クラウドファンディング」を開始すると発表しました。
目標金額は1億円。国立の博物館がなぜ“桁違いのチャレンジ”に挑むのでしょうか。
146年の歴史を持つ東京・上野の「国立科学博物館」。動植物の標本などの文化財が約500万点保管されています。
その多くは、痛まないように湿度や温度を一定に保つことができる「収蔵庫」で慎重に管理する必要があるのですが…
動物研究部 川田伸一郎研究主幹
「スペースが圧迫されてきて、棚に入れざるを得なくなっている状況」
現在、新たな収蔵庫も建設していますが、建築資材などが高騰。さらに光熱費も上がり、財政的に厳しい運営を強いられることになったのです。
国立科学博物館 篠田謙一館長
「自助努力や国からの補助だけでは到底追いつかず、そのしわ寄せは当館の事業費、研究費等にも及んでいる」
この状況を受けて始めたのが、目標金額1億円の「クラウドファンディング」でした。その想いはたちまち多くの人の元へ…
7日午後5時半ごろ寄付の総額が目標の1億円を突破しました。
支援者からのメッセージ
「貴重な世界の財産をこれからもずーっと守り続けて下さい」
「いつまでも誰にとっても好奇心の源泉でありますように」
国立科学博物館 篠田謙一館長
「達成しなかったらどうしようかな、ということ以外考えていなかったので、標本の収集をして、それを整理して未来に繋げていく、そういう活動をさらに推し進めていく」
寄付は11月5日まで募集しています。
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