今年のノーベル化学賞に独米研究者“環境に優しい触媒”開発

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今年のノーベル化学賞が6日、発表され、ドイツの研究所の教授とアメリカの大学教授の2人が選ばれました。環境に優しい新たな触媒の開発に成功したことが評価されました。

 ノーベル化学賞に選ばれたのは、▼ドイツの「マックス・プランク研究所」のベンジャミン・リスト教授と、▼アメリカ・プリンストン大学のデヴィッド・マクミラン教授です。

 2人はそれぞれ独立して研究を行っていましたが、2000年に特定の化学反応を促進する「触媒」と呼ばれる物質のひとつ「不斉有機触媒」の開発に成功しました。

 触媒は、金属と酵素の2種類しか存在しないと考えられていましたが、スウェーデン王立科学アカデミーはこの「有機触媒」について、環境に優しく安価で生産でき、新たな医薬品や太陽光発電の開発に役立つと評価しています。

 化学賞は2019年に吉野彰さんが受賞しましたが、今年は日本人の受賞はなりませんでした。

 今年の授賞式は12月10日にストックホルムで開かれますが、新型コロナの影響で受賞者は去年同様、居住する国で表彰を受ける予定です。

 今年のノーベル賞はこれで自然科学3賞の発表が終わり、7日に文学賞が発表されます。(06日21:46)

#ノーベル化学賞 #リスト教授 #クミラン教授

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