Google 提供のクラウドビジネスツール G Suite の利用料金についてのまとめを作成した。
G Suite の利用料金については、原則的には以下の公式が成り立つ。
まずは利用料金の早見表を説明し、各エディションや請求、割引、よくある質問について詳しく説明したい。
利用料金シミュレーターも作成したので、ぜひ利用して欲しい。
目次
利用料金の早見表
エディション | Basic | Business | Enterprise |
---|---|---|---|
費用 | フレキシブルプラン: 月額600円 / 1ユーザ年間プラン: 年額6,000円 / 1ユーザ※いずれも税別 | フレキシブルプラン: 月額1,200円 / 1ユーザ年間プラン: 年額14,400円 / 1ユーザ※いずれも税別 | フレキシブルプラン: 月額3,000円 / 1ユーザ年間プラン: 年額36,000円 / 1ユーザ※いずれも税別 |
支払方法 | 「クレジットカードまたはデビッドカード」による「自動引き落とし」または「前払い」 | ||
支払い日 | 利用月の初め | ||
概要 | 30 GB のストレージを備えたプロフェッショナルなオフィス スイート | 無制限のストレージとアーカイブ機能を備えた拡張版のオフィス スイート | 高度な管理機能を含むプレミアム オフィス スイート |
機能 | ストレージ系 ・ドライブオフィスツール系 ・ドキュメント ・スプレッドシート ・スライドコミュニケーション系 ・Gmail ・Meet ・チャット ・カレンダー 管理機能系 | ストレージ系 ・ドライブ ・Cloud Searchオフィスツール系 ・ドキュメント ・スプレッドシート ・スライド ・App Makerコミュニケーション系 ・Gmail ・Meet ・チャット ・カレンダー 管理機能系 | ストレージ系 ・ドライブ ・Cloud Searchオフィスツール系 ・ドキュメント ・スプレッドシート ・スライド ・App Makerコミュニケーション系 ・Gmail ・Meet ・チャット ・カレンダー 管理機能系 |
※Google 公式サイト(https://gsuite.google.co.jp/intl/ja/pricing.html)を参考に表を作成
エディションについて
価格の異なるそれぞれのエディションについて説明する。
Basic エディション
3つのエディションのなかで最も費用の安いエディション。
(月額600円/1ユーザ、年額6,000円/1ユーザ ※いずれも税別)
費用が安い分、ストレージ(ドライブ)の容量が30GBと少し小さく、画像や動画など重いファイルを大量に保存する用途だと、Basic エディションでは容量不足と感じるかもしれない。
機能自体は通常のビジネスで扱う分に関しては、十分にサポートされているため問題ない。
対象者としては、上記の理由から、個人または個人事業主の方におすすめである。(デザイナーやカメラマンなど、重たいファイルを取り扱う方は、容量無制限の Business エディションがお勧め)
Business エディション
3つのエディションのなかで中位にあるエディション。
(月額1,200円/1ユーザ 年額14,400円/1ユーザ ※いずれも税別)
ストレージ(ドライブ)の容量は無制限と、重たいファイルでも気にせずどんどん保存することが出来る。
また、機能自体も、Enterprise エディションに比べると管理機能がやや劣るものの、通常のビジネスを行う上で十分にサポートされており問題ない。
対象者としては、上記の理由から、中小企業様や重たいファイルをよく取り扱う個人または個人事業主様におすすめである。
Enterprise エディション
3つのエディションのなかで最も高いエディション。
(月額3,000円/1ユーザ 年額36,000円/1ユーザ ※いずれも税別)
ストレージ(ドライブ)の容量が無制限というところや機能全般は Business エディションと変わらない。
唯一異なるのが、管理機能系が Business に比べ強化されているところだ。
セキュリティやユーザー監視がより強力になっている。
対象者としては、上記の理由から、大企業様や社員数の多い中小企業様におすすめである。
プランについて
フレキシブルプラン
プラン名がカタカナでややこしいが、要するに月間プランと解釈して構わない。
年間プランとの違いは、契約中にユーザーを削除した場合、翌月から削除したユーザーは請求から除外される点である。(当月は途中で削除したユーザーの分も請求されるが、翌月以降は、その時点での契約中のユーザ数に基づいた請求が行われる)
この点を鑑みると、フレキシブルというプラン名の意味が何となく理解できるかと思う。
上記のように、会社の社員数に応じて柔軟にユーザー数を加減(=請求額を調整)できるため、おすすめのプランである。
年間プラン
名前こそ年間プランだが、請求自体は月ごとに行われる。(フレキシブルプランと同じ請求タイミング)
フレキシブルプランとの違いは、フレキシブルプランの場合、月ごとにいつでもユーザーを削除することが出来るのに対し、年間プランでは次回の契約更新時までユーザーを削除できない点である。(ユーザーの追加は可能)
そのため、初回契約時から数か月たった段階で退職した社員の分だけユーザーを削除しようとしても、それは不可能だ。
ユーザーを削除できるのは次回の契約更新時のみとなる。
上記のように、ユーザーの削除が柔軟に行うことができない(=請求額を調整できない)ため、個人的にはおすすめ出来ないプランである。
請求について
費用
G Suite の利用料金はサブスクリプション契約(ユーザーごとの課金)である。
原則的には以下の計算方法となる。
エディションの月額料金 x 契約ユーザー数 – (割引特典) = 月額費用
例えば以下のような形である。
・契約するエディションは Business(月額1,200円/1ユーザー)
・会社の社員数20名
・G Suite を利用させる社員数(G Suite を契約する社員数) 15人
・割引特典無し
⇒15人 x 1,200円/月/1ユーザー = 18,000円/月(税別)
契約するユーザー数に応じて課金されるため、会社の規模に応じた利用料金となり、IT化に多額の費用を要さないので手軽に導入可能である。
支払い方法
「クレジットカードまたはデビッドカードによる自動引き落としまたは前払い」のみ対応。
口座振替やコンビニ決済、Google Play カードなど、その他の支払方法はサポートされていないので、その点だけ注意が必要だ。
支払い日
ご利用月の初め(原則的には1日)に、当月利用分の月額費用が自動引き落としされる。
また、そのタイミングでメールで電子請求書が Google から送信される。
割引について
割引する方法だが、主に2つある。
一つは「年間プラン」を申し込む方法、もう一つは「クーポンコード」から申し込む方法である。
「年間プラン」を申し込む方法
今のところ Basic エディションのみ、年間プランでの割引が可能となっている。
※Business、Enterprise エディションは割引対象外
割引額は、1ユーザ当たり、年額換算で1,200円、月額換算で100円の割引となる。
「クーポンコード」から申し込む方法
クーポンコード経由で申し込みすることで、Basic エディション、Business エディションで割引特典を受けることが可能だ。
※Enterprise エディションは割引対象外
割引額は、初年度のみ、1ユーザー辺り月額料金20%オフ(年額料金20%オフ)となる。
当サイトでもクーポンコードを発行しているので、お気軽にお問合せ頂きたい。
※クーポンコードの数には限りがあるため、ご希望の場合、今すぐご連絡下さい。(お問い合わせの結果、残数が無い場合は何卒ご容赦下さい)
よくある質問
契約中にユーザーを追加・削除した場合の請求はどうなるのか?
ユーザーを追加した場合
追加した当月
元々の契約ユーザー数に基づく月額料金に、ユーザーを追加した日からの日割りの追加料金が請求される。
翌月以降
これまでの請求と同じように、追加したユーザー数も含めた契約ユーザー数に基づく請求が行われる。
ユーザーを削除した場合
フレキシブルプランを契約中の場合
ユーザーを削除した当月はそのユーザーも含めた契約ユーザー数に基づく請求がなされ、翌月より削除したユーザーを除外したユーザー数に基づく請求がされる。
年間プランを契約中の場合
次の契約更新時までユーザーを削除することは出来ないので、注意が必要だ。(次回契約更新時にユーザー数を減らせます。契約更新後に、減らしたユーザー数は除外されますので、その分の料金が減額される)
何らかの理由で自動引き落としが出来なかった場合はどうなるのか?
自動引き落としが失敗した場合でも、すぐアカウント停止になる訳ではなく、30日間は有効状態となる。
この30日間の間に支払い情報を更新するなどして、支払処理を完了すれば問題はない。
30日を過ぎるとアカウントは停止されるので、くれぐれも注意して欲しい。(データ自体はすぐには削除されないものの、全ての機能が使用できなくなるため、早めの支払処理をお勧めする)
途中解約した場合の請求はどうなるのか?
フレキシブルプランの場合
解約した翌月から請求は停止される。
年間プランの場合
契約途中に解約しても請求は停止せず、解約料(年額料金のお支払い残額)を支払う必要があるので、注意が必要だ。
料金シミュレータ―
まとめ
エディションの月額料金 x 契約ユーザー数 – (割引特典) = 月額費用
Basic エディション→軽いデータしか取り扱わない個人または個人事業主におすすめ
Business エディション→重いデータを取り扱う個人または個人事業主、中小企業におすすめ
Enterprise エディション→セキュリティやユーザー管理を重要視する中小企業、大企業におすすめ
フレキシブルプラン→契約途中でユーザーの削除が可能。翌月からその分が減額される。(オススメ)
年間プラン→契約途中でユーザーの削除が不可能。更新時のみ削除可能で更新年よりその分が減額される(オススメしない。ただ、Basic プランは割引特典があるので一考の余地あり)
割引方法は「年間プラン契約(Basic プランのみ)」と「クーポンコード使用(Basic、Business のみ)」の2種類がある。
その他にも不明な点がありましたら、お気軽にお問合せ頂きたい。
また、早い者順ではありますが、クーポンコードを発行しています。
※クーポンコードの数には限りがあるため、ご希望の場合、今すぐご連絡下さい。(お問い合わせの結果、残数が無い場合は何卒ご容赦下さい)