G Suite のフレキシブルプランと年間プランの違いは? | G Suite ガイド

G Suite には2つの支払いプランがある。

一つは「フレキシブルプラン」で、もう一つは「年間プラン」である。

それぞれの支払いプランがどのように異なるのかを以下に記す。

フレキシブルプラン

フレキシブルプランとは?

フレキシブルプランとは、言ってしまえば月間プランである。

G Suite は基本的には費用は月額ごとの請求だが、フレキシブルプランでは、月の途中でもあっても契約ユーザー数を減らすことでき、その減らした契約ユーザー分の費用が請求から減額される。

具体的には、月の途中で契約ユーザーを減らした場合、その月の費用は減らしたユーザー分に関しては日割り計算となり、翌月以降はその時点の契約ユーザー数に基づく費用が請求される形となる。

例えば、現在10人のユーザーを契約しており、月の途中(15日目とする)で3人のユーザーを解約した場合、当月はその3人については日割り計算となり半月分の料金だけが請求され、翌月以降は7人分のユーザーに基づく費用が請求される。

このように、月の途中であっても自由にユーザーを減らすことで月額費用を調整可能なことから、フレキシブル(=柔軟)というプラン名となっているのだろう。

フレキシブルプランがおすすめの会社・組織は?

フレキシブルプランがおすすめなのは、今後、契約ユーザー数を減らすことが見込まれる会社・組織である。

例えば、人材の流動が激しい会社などは、そのときの社員数に応じて適宜ユーザー数を調整する必要があり、また G Suite に掛ける経費も変動できるようにしておいた方がいいのは言うまでもないだろう。

年間プラン

年間プランとは?

年間プランとは、文字通り年間(縛りの)プランである。

フレキシブルプランと大きく異なるのは、契約期間中(1年ごと)に契約ユーザーを減らしても、請求から減額されない点である。

年間プランという名前であるものの、支払い方法は、フレキシブルプランと同様に月額制となっている。

ただ、月の途中で契約ユーザー数を減らしたからと言ってその分が減額される訳ではなく、契約更新日(契約日から1年後)までは、G Suite 契約時の契約ユーザー数に基づく月額費用を支払い続けなければならない。

例えば、現在10人のユーザーを契約しており、月の途中(15日目とする)で3人のユーザーを解約した場合でも、当月及び翌月以降は次回更新日まで、10人のユーザーに基づく費用が請求される。

減らした契約ユーザー数による減額は、次回契約時以降に適応される。(次回契約年の費用は、契約更新時点での契約ユーザー数に基づく費用となる)

年間プランがおすすめの会社・組織は?

年間プランをおすすめなのは、向こう1年で、契約ユーザー数が一定または増加のみが見込まれる会社・組織である。

また、これも年間プランを選択する大きな理由の一つになり得るかもしれないが、G Suite Basic にのみ年間プラン契約による割引が存在する。

具体的には、G Suite Basic を年間プランで契約すると、1ユーザーあたりの月額料金が600円から500円に割引されるのである。(月額換算で1ユーザーあたり100円、年額換算で1ユーザーあたり1,200円の割引)

たかが100円であっても契約ユーザー数が多い場合、例えば300人を契約する場合、月間30,000円、年間360,000円の節約が出来るため、無視できない割引特典である。

先にも記したが、年間プラン契約による割引は3つのエディションのうち G Suite Basic にのみ適応され、残る2つのエディションである G Suite Business、G Suite Enterprise では適応されないので注意が必要だ。

フレキシブルプランと年間プランの違いは?

もう読者も理解頂いたかと思うが、フレキシブルプランと年間プランの違いは「契約途中でもユーザーの解約により費用削減が可能かどうか」という点である。

端的に言えば、フレキシブルプランでは契約ユーザー数を減らすことによる月額費用の削減が可能、年間プランでは次回更新時まで(契約日から1年の間)契約ユーザーを減らすことによる月額費用の削減は不可といえる。

フレキシブルプランと年間プランではどちらがおすすめ?

基本的にはケースバイケースで、先にも述べたように、会社・組織で契約ユーザーの増減が見込まれるかどうかに依る。

ただし、私は個人的にはフレキシブルプランを強くおすすめする。

なぜならば、どの企業も、向こう1年間でユーザー数を減らすことはない、と断定するのは非常に難しく、また万一に大幅に減らす必要が出た場合あるいは経費削減したい場合に、対応が出来ないからである。

企業によると思うが、固定費ではなく変動費としておいた方が色々と融通が利くことが多いだろう。

一方、年間プランをおすすめするケースとしては、G Suite Basic の契約を予定している場合である。

この場合、年間プラン契約により割引特典が受けられるため、年間プランによる1年縛りのデメリットはあるものの、向こう1年でユーザー数を減らさない予定であれば月額費用を削減できる。

まとめ

フレキシブルプランと年間プランの違い
・フレキシブルプランでは月の途中で契約ユーザー数を減らし減額可能。(減らした契約ユーザーに関して、当月は日割り計算、翌月以降はその時点での契約ユーザー数に基づく費用が請求される)
・年間プランでは月の途中でユーザー数を減らしても減額不可。(次回契約更新時までは、契約時点での契約ユーザー数に基づく費用が請求される。) 年間プランでは G Suite Basic のみ割引特典が存在
3つの G Suite エディションのうち、G Suite Basic のみ、年間プランを契約することで割引特典がある。
割引金額は、1ユーザーあたり月額600円→月額500円(月額換算で100円、年額換算で1,200円の割引) フレキシブルプランと年間プランのどちらがおすすめか?
基本的にはフレキシブルプランがおすすめ。 年間プランだとコスト削減したい場合に出来ないが、フレキシブルプランであれば好きなタイミングで費用を削減出来る。

ただし、G Suite Basic に限っては割引特典があるので、向こう1年で契約ユーザーを減らすことがないようだったら年間プランはお得な選択肢となる。

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